• 2011/05/27/Fri 16:00:00
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ハイスペックを追わず


このブログを始めて真っ先に紹介したのは、ミニマムで〝狭たのしい和室〟が生まれたいきさつでした(記事10/10/23)
その和室にはなにもありません。ただ〝居場所〟があるだけです。
ここにも全体照明はついておらず、ほんのりした飾り照明がひとつ。
ほの暗いので読書もできません。
ときどき客人がこの部屋に泊まりますが、身長制限があって大男はムリです。
これほど役に立たない部屋というのはないかもしれません。
そういう意味では、無駄な空間です。

meditation den
   ワークスペース側から俯瞰で撮影、巣篭りみたいな居心地が伝わりますか
   ここでするコトは、昼寝か瞑想(?)
   花入れ/塙幸次郎
   卓袱台/酒井隆司
   照明/25年前住んでいた、当時築25年目の長屋!の浴室照明(改装で捨てられそうになったのを救出してリメイク)

建築費用をコンパクトにするため、いろいろなものを削りました。
床、天井、外壁、軒天、一部の内壁をすべて同じ根羽杉(長野県下伊那郡根羽村産)にしたのは、材料の調達と職方を単純にし、経費を抑えるためです。
暖房設備の能力を低めに設定したのも(記事10/11/03)イニシアルコストを抑えるためで、能力不足の面は暮らしの工夫で補いました。(一般的に必要暖房能力の120%~150%と余裕を持って設計するが、うちは逆に80%にしてある)
また空間構成は、廊下や間仕切りのないシンプルな設計にし、建築費用そのものを抑えました(記事11/02/14)
住宅の性能に関しては「高気密・高断熱・高耐震」がアタリマエのこの時代に、MapleHutは「隙間工法(?)・そこそこ断熱・ほどほど耐震」です。それは建築費用を抑えることともうひとつ、わたしなりの考えがあったからです。

寒かったらどうしよう、トシとったらどうしよう、地震が起きたらどうしよう・・・。そんな心配や不安をなくすために、住宅の性能を上げても上げても、やればやるほど新たな不安が湧いてくるのではと思いました。
新しい工法はどんどん開発され、その人間の努力は素晴らしいことなのですが、技術革新が進むとそれまでの技術に対する不信感が生じるという、追いかけっこのように思います。
寿命の長い住宅をその「性能」も満足し続けて暮らすためには、ハイスペックを追いかけて性能を建物(ハード)だけにまかせることをせず、暮らし(ソフト)の工夫で対応すれば、それこそがサスティナブルな住まいなのではと考えました。
だから住宅の性能に対しては、そこそこ、ほどほどの加減で手を打ち、足りないところは工夫することにしています。
モノの〝性能〟は有限だけど、〝工夫〟という人の知恵は無限の資源です。

そんなふうに、頑固ともとられるほど余計なものを削り、無駄を抑え、装飾を排除したMapleHutの中で、この「和室」だけが余計で無駄で装飾的な場所なのです。
だからこそいとおしい。
きみはここに居てくれるだけでいいからね。なにもしなくていいからね。
   

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