嫁入り道具を捨てました


前回の記事で、ウォークインクローゼットを紹介しました。
クローゼットといえば衣類など身に着けるものを仕舞う場所ですが、ご覧いただいたようにうちでは衣類以外にもいろいろなモノを仕舞っていて、納戸のような使い方をしています。
住まい全体での主な収納場所は3ヶ所あり、以前紹介した玄関脇の納戸(記事11/01/26)と、2階のウォークインクローゼット、それから階段下を小さいパントリー(食品庫)として使っています。収納を細々と分散させずざっくりとした計画にしたのは、暮らしの変化にも柔軟に対応できるのではと考えたからです。

クローゼットは、一昨年4月、去年6月と二度にわたり、大掛かりに片付けをしました。一度目に捨てられなかったモノが、二度目にはバッサリと捨てることができたり、一度目には気にも留めず放置したモノを、二度目にそれを発見して驚いたこともあります。
一度目と二度目の一年間の間にわたし自身の価値観が変化し、捨てる基準、そして持つ意義が明確になったと感じました。余分なものを取り除くことで、まずわたしの価値観が発掘され、磨き直されたような一年間でした。
モノを持っていることで見失っていたコト、ありすぎるモノに埋もれて輝きを奪われていたコトが、たくさんあったのだと思います。
それからまた一年経ちました。そろそろ取り掛かろうと考えているクローゼットのお片付けプロジェクト第三弾で、今度は自分が何を捨てるのかな。楽しみなような・・・、きっとまた、見ようとしてこなかった己の姿を発見して衝撃を受けるのだろうか・・・。

記憶がだいぶ怪しくなっていて、一度目に何を捨てたのかしっかり憶えていません。違う見方をすればそのとき捨てたものは、大事に持っていたつもりだったのに結局は忘れてしまう程度のモノだった、ということになります。
薄れた記憶の中で印象に残っていることの一つは、「嫁入り道具」です。実家が田舎だったからか、まだそういう時代だったからか、嫁入りにいろいろなモノを持たされました。
わたしたが結婚した時、貯金はほとんど無きに等しいものでした。それまで、今でいうフリーターみたいな暮らしをしていましたからね。一人暮らし×二人分の家財道具を合わせれば今日からでも暮らせる、厚化粧してひらひらの花嫁衣裳なんか着たくないから結婚式もやらない、そんなノリで結婚を決めたわたしに、親は口から泡を噴きそうなぐらい呆れていました。
そして、一人前の嫁入り道具を買い与えられ、世間が納得する結婚式も挙げました。
ありがたいことなのですが、そんな〝親がかり〟は情けなく、心苦しかった。
それに、生活の小道具はひとつひとつ吟味しながら買い揃えようと楽しみにしていたのに、趣味に合わないものも持たされてしまい、ちょっと(かなり?)がっかり。それでも、買い物に連れまわされたことは亡き父との忘れがたい思い出でもあり、捨てることができずに持ち続けていました。

こんな風に、〝思い出〟とか〝人の情〟みたいなコトがくっついているモノは捨てにくいものです。結局そこに、人のコトではなく、自分には見えていない、あるいは見ようとしてこなかった自分のコトが色濃く表れているからなのだと、わたしは思いました。
古い手紙を捨てた時(記事11/01/16)、「それまで手紙を捨てられずにいたのは、それを書いてくれた人たちを大切にしてこなかったことへの後ろめたさ」だったと気付きました。
「嫁入り道具」についていえば、親を大事にしてこなかったというより、それを捨てるか持ち続けるか真剣に自分に問うて、親離れしていない自分に気付きたくなかったから、処分保留にしてきたのだと思います。
捨てたのは座布団です。上客用の八端判の座布団が、新品同様ふかふかのまま7枚もありました。〝気の置けない駄客〟しか来ないわたしたちの暮らしには、全く必要のないモノだったのです。
リサイクルショップに持ち込めば、少しは捨てることへの後ろめたさが軽くなったかもしれないのですが、そのときはその体力もなく、可燃ゴミとして集積所に出しました。
使えるモノを捨ててしまった、モノの命を奪ってしまった、しばらく心が疼いていました。

<追記> 2011/03/29
おしまいの3行、削除しました。
   

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