• 2010/10/23/Sat 14:37:48
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  • CATEGORY:家づくり

狭たのしい和室


暮らしにくい家を評して、「狭苦しい」と言うことがある。家は広いほうがいいの?
狭いより、広いに越したことはない。
少ないより、多いほうがきっといい。
寒いより、暖かいほうがいいに決まっている。
高いより、たぶん安いほうがいい・・・キムタク(がでているCMで)もそう言っているし。
それはあたりまえのようで、その判断のモノサシを疑ったりする人はいないのかな。「狭い」ことは、「苦しい」ことなのだろうか。
子供の頃押し入れに潜り込んで、雑誌の付録に付いてきた幻燈をする時ワクワクした。叱られて押し入れに入れられた時は怖いくせに、自ら進んで入る時は楽しかった。
「長くつ下のピッピ(リンドグレーン著)」が木の幹に穴を見つけ、そこから狭い洞に潜り込むシーンを読んだ時の気分を、何十年経った今でもありありと思い出すことができる。ピッピが羨ましかったな。
空想の中でピッピと一緒に洞に入り、見上げた頭上の穴から、青空ときらきら光る葉裏が見えました。
それ以来40年の長き、大木を見ればその幹に洞を探してしまいます。
狭いから楽しい!それもアリでしょう。

我が家の「和室」は2畳です。そこに奥行30㎝ほどの床の間がついています。和室の天井は屋根の傾斜が表しになっており、一番低いところは高さ130㎝しかありません。
そもそも設計の第1案には和室、いわゆる畳の部屋が全くなく、全部板の間でした。生粋の日本人としては畳の感触は捨てがたい感もありますが、ないとコマルほどではありません。
ただ、お気に入りのちゃぶ台を置いて似合う空間が欲しいなと思っていました。和の室礼も時には楽しみたいし、狭くてもいいから「和室」があるといいな~。
提案された図面を見ていると、キッチンの上が吹き抜けになっていました。キッチンの上が吹き抜けだと恰好はいいけれど、調理中のにおいや煙があっという間に2階までに広がってしまうのでは。それは少し問題があります。
ならばここは吹き抜けにせず、キッチンに天井(すなわち2階の床)を設け「和室」にしよう!
そうして出来上がった「和室」は、広さが2畳+床の間、傾斜天井が低く迫ってくる、まるでほら穴のような部屋です。子供の頃に、とてもとてもとても憧れたピッピの「木の洞」が、わたしの家の中に実現しました。
ただでさえ梁が低いところに、和室の床レベルを20㎝上げ、入り口の開口高さは118㎝しかありません。まるで茶室のにじり口のようです。ここで何度か頭をぶち、悶絶しました。悪いことに客人もその頭をぶちました。
デンジャラス!危険は(危険も)楽しい。
危険を承知で和室の床レベルを上げたのは、手前の洋室と空間の区切りをはっきり付けたかったからです。洋室の床板と畳のレベルがそろっていると、2畳という広さ(狭さ)ではだらだらと空間がつながってしまい、和室が洋室の付属物になってしまうような気がしました。ここにはバリアフリーはいらない。
たとえ2畳でも「畳コーナー」ではなく、いっぱしの「和室」としてその存在感を醸し出してほしい。
結果狭くて危険で、そしてそれがとても魅力的な「居場所」が生まれました。
棲人だけでなく訪ねてきた人は皆、この和室が大好きになります。皆それぞれ、この和室でその人らしい過ごし方をします。

狭いって、楽しい!

j-style
   和室の地窓から差し込む光でだいじな手紙を読んでいるwithミルクティー
   date:2010/02/07
        

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