• 2011/03/10/Thu 10:00:00
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セレンディピティ


「〝なにか〟がわたしを助けてくれた」、そう感じることが時々起ります。
それは、たとえば寸劇風に書いたらこんな感じで予告なくやってきます。

駅のプラットホームで電車を待っているワタシ。真剣な顔をしたり、ニヤついたり、考え事に熱中している。
『こんなのがあったらいいな、どこに行けば手に入るだろうか』 うっとり
『こんな風だったら便利だろうな、どうやってつくろう』 シンケン
『こんな感じでうまくできちゃったりなんかして、ワタシってやる~!』 むふふ
とそこに、電車が入線してきた。空想から現実に戻り、慌てて電車に乗り込むワタシ。
慌てて乗ってから気が付いた、「あれっ?この電車でいいんだっけ?考え事に熱中してちゃんと確かめないで乗っちゃった(あせっ)!!」
とそのとき車内にアナウンスが流れる。
「この電車は臨時列車でぇーす。次の駅が終着駅となってまぁーす。」
仕方なし次の駅に降り立ってみると、そこが「ワタシの、本当は行きたかった場所、探しているものがある場所」だった。
めでたしめでたし。

凡庸な台本で失礼しました。
片持ちのスキーバイスを見つけたことも(記事11/03/03)、このような状況だったかと思います。
MapleHutが建つこの土地を見つけた時もそうでした(記事10/10/02)
1998年秋、二人は不動産の情報誌やら新聞広告やらを片手に、売出し中の土地を物色して飯綱高原をうろうろしていました。飯綱高原に家を作ろうと思い立ったのは、その夏のことです。それから週末になるたび、二人はドライブがてら土地探しに明け暮れていたのでした。
周辺の環境、土地の雰囲気、広さ、なにより二人の手が届く価格かどうか、そう簡単には気持ちにぴったりとする土地に出会えません。雪で覆われてしまう前に決めたかったので、今週あたりで見つからなかったらまた来年にしよう、今年の土地探しはこれが最後と決めて見に行った物件も、残念ながら決定打にかけるものでした。
とてもがっかりしましたが、諦めました。相性の合う土地を見つけることは大事ですから。早く飯綱で暮らしたいのに。
後ろ髪を引かれつつ、最後と思ったその土地を後にしたのでした。

秋の早い夕暮れが迫ってきます。広い通りに出る近道だろうと見当をつけて入った先は行き止まりでした。
土地を探してエリア内をさんざん走ったのに、こんな道もあったんだねと、来た道をバックで少し引き返しながら道端に目をやると、暗くなり始めた森の中に「売土地」の立て看板が見えたような気がしました。
夕暮れ時にもうこれ以上道に迷いたくなかったので、それを確認することなく家路を急ぎました。「売土地」はほとんど調べつくしてあります。あったとしても、価格が見合わなくて候補から外したものだと思います。

forest
   シラカバやコナラが育つ敷地は、東南に向かって緩く傾斜していた
   一番低いところから敷地のようすを見上げると、葉を落とした森の向こうに飯縄山の稜線が見えた
   ここから振り返ると、遠く菅平や根子岳の山頂が望める
   date:1998/11/10

家に帰ってから立て看板が気になって気になって、なんだか胸がざわざわします。思い出すと、静かな雑木林の雰囲気が良かったな。
不動産の情報誌を確認したら、やはりとても手が出ない価格でその土地は売られていました。
運転していたyooは看板を見なかったようです。「なんか気になるー、お願い、見るだけだから、買うって言わないから、見るだけ見たら諦めるから」。yooを説得して次の週末、本当にこれが最後と言って、気になったその土地を見に行ったのでした。
それが愛しのMapleとの出会いです。ゆったりとした土地の雰囲気に、二人は一目惚れしてしまいました。

長野オリンピックが開催された時、長野市一帯土地の価格が急騰しました。その物件が高かったのは、高騰した時の地価のままで売り出されていたからでした。だめもとで当時の地価を基にyooが交渉し、私たちが買える値段まで下げてもらいました。
売値が高かったのは、今日わたしたちがここを見つけるまで売れ残っていてくれるためだったと思い、すごいがんばった。

「セレンディピティ」、それは、「偶然は誰にでも起こりうる、そこから幸運を〝発見する能力〟」を指す言葉だそうです。
科学者たちはこのセレンディピティを大切にしているといいます。研究に研究を重ねても求める結果が表れてこない、しかし諦めないで試行錯誤を続けた時に、ふとした〝失敗〟や〝偶然〟がきっかけで偉大な新発見がなされたというエピソードは数多く存在します。

長年の願いだった家づくりがまた1年足踏みしてしまう、意気消沈しながら近道を探し道に迷いました。そうして出会ったのがこの土地です。
MapleHutに起こったセレンディピティ、今後もご紹介します。楽しいですよ!

maple
   敷地のほぼ中央に、のびのびと幹を広げていたMaple(イタヤカエデ)
   date:1998/11/10
   

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