散らかっているのも暮らしの風景


○ MapleHutのキッチンづくり その2
モノが出しっぱなしでも気にならない仕組みをつくる(自分の性格改善はアテにならないし)

料理しながらてきぱき片付けもして、食事が出来上がる時には何事もなかったかのようにキッチンがすっかり片付いている、そんなかたもいらっしゃいます。わたしは何年主婦しててもそれができません。というか、やる気がないのかな。
そんなに上手じゃないわたしの料理は、せめて出来たてのあつあつを食べたほうが少しでもおいしいのではと思うので、箸とビールを持っててもらって盛り付けたらすぐやぁー!と食べるのが我が家スタイルです。なので片付けは全部食後にする習慣にしています。

新しく作るキッチンはオープンキッチンです。片付けを後回しにして、見苦しく散らかったキッチンを横目に食事するのは、さすがに味気ないように思いました。
苦手なシーツ交換が大好きになったように(記事10/11/02)、片付けながら料理するよう習慣を変える工夫も大事だとは思うのですが、性格改善をアテにして失敗するのは嫌です(だいたいアテになりません)。
ぐうたら主婦は性格改善より先に、〝モノが出しっぱなしでだらしなく見苦しい〟状態が、〝日々を生き生きと暮らすおいしい風景〟に見えてしまう、そんな都合のいい魔法はないものかと考えるのでした。

kitchen 4
   少しキッチンに近づいてみると、奥に並んでいる家電品が見える
   雑多な印象にならないよう、正面に吊戸棚などの収納は設けていない(壁の広さが大事)
   黒電話は少し前まで現役でした 今は使っていないけどここが指定席です
   date:2011/02/01

ここでも目の習性を利用しています。人の目は、小さいものよりまず大きいものに注目します。
目につく正面の壁を広く見せるために吊り棚などを付けず、、またカップボードを壁面と同じ仕上げで製作することで、より広い垂直面(壁面)をつくりました。その壁面が、キッチンのこまごましたモノや並べた家電品を目立ち過ぎないようにしてくれています。
吊戸棚を付けなくて収納が足りるか、多少の不安はありました。吊戸棚を後付けできるよう、念のため壁に下地を入れましたが、今のところ収納が足りなくて困ったことはありません。

kitchen 5
   さらにキッチンに近づいてみる
   シンク側のワークトップと、IHヒーター側のワークトップに段差があるのがわかりますか?
   高さはシンク側90㎝、ヒーター側84㎝と、6㎝の段差がある

ワークトップは作業台ですから、その高さが使う人に合っていないととても疲れます。低過ぎれば腰に負担がかかるし、高過ぎれば力のいる作業はやりづらくなります。
わたしの身長は160㎝で、ワークトップの高さは85㎝が適当といわれます。夫yooは身長180㎝なので、85㎝では低過ぎます。主にはわたしが使うのでわたしに合わせればいいのですが、たまにしか料理しないyooだって苦痛なくキッチンに立てるに越したことはありません。二人の住まいなのですから。
身長160㎝に対しワークトップは85㎝、とは言われますが、もっと厳密に言えば行う作業によって適切な高さは異なります。シンクでの洗い物は高めのほうが楽ですし、パン生地を捏ねたり、カボチャなど硬いものを切る時は低いほうが力が入ります。コンロ(ヒーター)も、低いほうが腕を高く上げなくて済むので楽です。
かといって、それぞれ高さの違う作業台を用意しようとすれば、各々の作業台が狭くなり実用的な調理スペースが確保できなくなるか、プロの厨房ぐらいの広さが必要になってしまいます。家庭用のキッチンは、限られたキッチン空間にできるだけ広い調理スペースを確保するため、それぞれ必要な高さの平均をとった高さで設計されています。

身長180㎝のyooにも使えるように、シンク側ワークトップをわたしにはやや高めの90㎝にし、ヒーター側は6㎝の段差を付けて84㎝としました。
シンクでの洗い物はわたしでも問題なくできました。材料を切る時は、普段はシンク側ワークトップにまな板を置き、硬いものを切る時は高さの低いヒーター側に置いて使っています。
ヒーターでの調理作業は低くてもだいじょうぶなので、yooも充分使えます。
ワークトップの高さに6㎝の段差をつけたのは、二人の20㎝の身長差を解決するためだけではありません。もうひとつ大切だったのは、やはりここでもダイニングからの「見え方」です。
立ってキッチンに近づけば、ヒーター側に置いた鍋などは丸見えです。しかしダイニングチェアに座ると人の目の高さは105㎝ぐらいに低くなるので、ヒーターの上に置きっぱなしの鍋はシンク側ワークトップとの6㎝の段差の向こうに沈んで見え、丸見えにはなりません。
テーブルに付いた人の目線には正面の広い壁が見えるので、そこに張り紙などしないようにしていれば、ダイニング空間の落ち着きは損なわれません。

kitchen 6.2
   ヒーター前の壁は、外装用のごつごつした割肌タイル
   とことん使いこんで、おいしいイタリアンレストランの風情になったらいいなと思って
   さすがにヒーターに近いところは油が付いてテカっている
   10年目でこの状態ならいいんじゃないのぉ~?合格!

キッチンの前壁に、「キッチンパネル」というものが貼られることが多いです。お手入れが面倒な目地はなく、表面はつるつるしていて汚れをさっと拭き取ることができる、メンテナンスフリーなため人気があるのだと思います。
テクスチャーがつるつるだということはぴかぴかです。「キッチンを目立たせたくない」わたしとしては絶対ありえない、でも「家事の手抜きをしたい」わたしにはうってつけ。
しかしキッチンパネルというつるつるぴかぴかの壁の前では、出しっぱなしのモノは見事にくっきりと浮き上がって見えるでしょう。それは絵にならないな。

ぐうたら主婦が選んだキッチンの壁仕上げは、メンテナンスフリーのキッチンパネルではなく、ごつごつの割肌タイルにしました。
雑巾で割肌タイルの壁を拭くと、雑巾が破けます。雑巾で拭くことすらできないそれはメンテナンス拒否で、究極のぐうたらともいえます。なんと、10年間全くお手入れしていません(できないから)。マジックですよね、これ。
ごちゃごちゃと壁の前に出しっぱなしにしたモノの存在が薄れてしまう、つまり気にならなくするほど強い表情の素材として割肌タイルを選びました。
その意図は成功したかな。これだけ調理道具や調味料を並べていても、それが「絵」になっていると思うのですが。
ヒーター前壁の汚れ方がこの程度で済んでいるのは、ガスコンロではなくIHヒーターを使っているからです。
ガスコンロでは飛び散った油が、炎が起こす上昇気流に乗って広い範囲に拡散しますが、IHヒーターは炎がないため、油はほんの鍋の周りに落ちるだけです。そのかわり鍋の周りはすごく汚れますが、フラットのガラストップをひと拭きしてお手入れはお終いです。

心配だったのは、タイルにこびりついた油が酸化して悪臭になったらどうしようと・・・その時はせめて拭けるぐらいの、もう少し平滑なタイルに張り替えるつもりでいました。
でももしかしてうまくいって、「古いイタリアンレストランのよく使いこまれた厨房」のような風情になったらしめしめ(^-^)v
      


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