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  • 2011/02/14/Mon 08:00:00
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  • CATEGORY:家づくり

小屋の居心地


部屋を細かく区切ると、間仕切りやその部屋をつなぐ廊下が必要になります。
空間をつなげてしまえばそれらが必要なくなり、その分広がりが生まれます。数字の上で広いだけではなく、目を遮るものが少ないので、床面積という数字でとらえられる以上の開放感があります。
また建築がシンプルであれば、建築費用もシンプルになり、限られた予算を無駄なく使うことができます。
100㎡という床面積を最大に生かすため、設計はできるだけ間仕切りをつくらない方針となりました。
ほんとうにそれでいいのか、なにか困ることは起きないか、図面を見ながら生活のようすをあれこれと想像してみます。

間仕切りのない、つまり個室というものがない設計図面を二人で見ながら、
わたし「だれか遊びに来ても、泊まってもらう部屋がないね」
yoo「2階で一緒に寝ればいいんじゃないの」
わたし「夫婦が寝てる横に泊まるのは、お客さんは気を使わないかな?」
yoo「そんなデリカシーのあるやつはよばなきゃいい、うちに来るのは気の置けない駄客だけじゃないのか?」
わたし「・・・・そだね、そうしよう」

maple hut 2
   MapleHutの居室空間、まだ初々しさが残る(竣工から1年目、2001年秋撮影)
   正面の引き戸の向こうが玄関ホール、洗面室と浴室、納戸、トイレ
   階段を上がって2階にワークスペースと寝室、クローゼットがあり、キッチンの真上が2畳の和室(記事10/10/23)
   2階奥の中央に見えている三角は、妻側上部のハイサイドライト
   以上!
   photo:Hiroshi Arai(HAL)
   date:2001/10/1-

開放感のある空間はとても気持ちよく、この家にしてよかったとつくづく思いました。
しかし何年か暮らすうちに、困ったことが一つ起こったのです。
一人がキッチン、もう一人が寝室にいたとしても普通に会話できるくらい開放的ですから、プライバシーというものがないのです。
夫婦とはいえ、一人になりたいこともあります。ケンカして顔を合わせたくないときは、お風呂かトイレに逃げ込むしかありません。それよりも困るのは、具合が悪い日に静かな部屋で休みたくても、リビングのテレビの音が聞こえてきて神経に触ります。
それでは狭いアパートで暮らしていた時と同じです。寝室だけでも個室にリフォームしようか、何度も悩みました。

考えあぐねましたが、リフォームのいい案は思いつきません。
それよりも考えれば考えるほど、MapleHutの魅力は空間を遮らないこの造りにあるのだということがよくわかりました。
完全に仕切られた部屋がある住まいを想像すると、それは何か全く別物になってしまうような気がします。
余計なものを削り取り、小屋のような住まいだからこそ、MapleHutは魅力的なのだと思いました。
住まいのリフォームはしないことに決めました。
もう一人の棲み人、夫との人間関係のほうをリフォームすることにします。
やはり、わたしのほうがMapleHutに育てられているのだな。

遊びに来た友人が、素敵な感想をくれました。「ここんちって、大きなテントみたいだね」
わたしは、台風が接近する中yooと二人キャンプした夜のことを思い出しました。
強い風にあおられ轟々と森が唸りを上げているのに、シート一枚のテントの中で小さな明かりを灯し、不思議な安らぎを感じたことを。
この家は、おおらかでそしてささやかな小屋だからこそ、魅力的で何にも替えがたい居心地があるのだと思います。
   

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